宣布会柔進館 大東流合気柔術、無限神刀流居合術、無限流柔術
山本一刀齋角義直門 宣布会柔進館














 恩師の跡を継いで三十年の歳月が過ぎました。子供の頃に教え込まれた武術の本質を私なりに消化してきました。現在も尚、道半ばにあります。故山本先生は生前「自分がやるのは武道ではない、武術だ。」「いつまでも道を歩いているようではいけない。」「道を歩いて術に達す。」「護身の為の技・術」は根本的には「くどくどと行うものではない。」「パッ!パッ!」と一瞬で終わってしまうものである。私達は深くこのことを理解し、「業の原理、原則、道理」を極めることが重要である。私達の学んでいる「わざ」とは、本質的には形ではなく、状況(条件)に対応する為の原理、原則、道理、「根本原理」であります。基本的に形は無限に変化しなければならず、変化できなければ役に立ちません。「わざ」はそれほど沢山存在するわけではなく、あるいは又それほど沢山の原理等を駆使する必要もなく、極論を言えば「一つ、二つ・・」原理を完全に身に付けていれば、ある程度の対応は可能になります。

 今、2012年1月1日、窓の外は雪が降り始めています。「気温が低く、雪が細かい・・夏ならこれは雨になる・・」ある意味、武術も天候と同じである。「原理に従い変化する。」

 恩師は武術ばかりではなく生き方においても「山本哲学」を実践していました。「柔進館」という道場名の意味するところは「やわらかく すすむ やかた」であります。「俺が、俺がと言わない!」「出しゃばらない」「世の中には自分より強い者がいる」という前提で、「謙虚に驕ることなく修行することが大切である。」と考えていました。又修技上の心得の中に、

 掛け取り共に身体を軟らかく力を抜き
 静かに技を部分的に順を追って進む
 掛けつ掛けられ一技の全型を習い
 次第に技の要点で極めに進み
 次第に早技に入る

 と記している。稽古は力任せに強引に行うのではなく、素直に自然体で学びなさい、ということである。皆さんご存知のように故山本先生は若い頃、故武田先生に技を掛けられ、それを後で一人で思い出しながら稽古、研究して身に付けました。今の私達のように門人同士が一緒に稽古したのではありません。一人で稽古、研究、努力することが継続して出来る者は武術を学ぶ上で最も重要な才能の一つを有しているといえます。一人稽古における、努力に対して常に応答してくれるもの、最も私達に影響するのは自然の根本原理や法則であります。皆さんが従わなければならないのは「自分自身で考えた机上の形や動き」ではなく「自然の根本原理や法則」であります。どうか「見極めて」輝かしい新年の第一歩をスタートさせて下さい。

 「故山本一刀齋角義先生の三十年祭 偲ぶ会及び特別講習会」には、遠く柔進館スペイン支部や、関東、札幌、千歳の門人の皆さんが一同に会しました。あらためて故山本先生の在りし日の姿を知って頂けたことが門人皆さんにとって大きな刺激になったことと思います。

 今までの稽古、研究を今一度省みて下さい。

柔進館 二代総主 須藤一刀齋義丈


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