宣布会柔進館 大東流合気柔術、無限神刀流居合術、無限流柔術
山本一刀齋角義直門 宣布会柔進館














 山本先生が弟子に聞かせた話

山本「俺は、お茶の先生のところで恥をかいたことがあるからな。お茶の先生が出してくれたお茶を飲んだ後鷲掴みにしたお茶碗をテーブルの上にわざとドンッと音を立てて置いたことがある。すると、お茶の先生は変な顔をした…。当時70歳近い人だった。」

山本「先生、お茶何年ぐらいやりました?!」

お茶の先生「40年以上…。」20歳以前からやっていて、函館では名のある人だった。

山本「先生、まだお茶の極意に達していないな…。」今思えば、お茶の先生はムッとしただろう。

お茶の先生「どうしてですか?先生は武道の先生だから、お茶をたしなんでいるかと思って立てたんです。」

山本「とんでもない。私は根は板前ですよ。板前から武道家になって、ご飯を喰おうとと思って道場をはっただけですよ。お茶なんか心得ないんだ…。」と「だが、今、先生がお茶を立ててくれたのを3回廻して飲むことだけは聞いてはいる。どっちゃ!まわすか俺には解らない。飲まないかと思ったけど、せっかく立ててくれたその心をいただくのだから、どうにもならないからわしは鷲掴みにして飲んでしまった。」おいしかったので最後まで音を立てて飲んでしまったとのこと。

山本「先生は、私が来たとき番茶でも出してお茶の話でもちょこっとしてみると私がそれに対して応答したことがお茶の“茶の気”でもあるならばね、この人に立てて飲ましたらいいなといって飲ましたら、先生の立てたお茶が生きる。私だって武道家だけども武道の知らない人や武道に趣味のない人の前で、私は武道の話はしませんよ。」

お茶の先生「ハァー。なるほど私、この歳になってはじめて…そこまで、私が考えてやっていない。」

山本「作法で出すなら、作法で飲まなきゃならない。私が戴かなければならない。作法を知らなければ私が恥を、かかなくて善い恥を、お茶のために恥をかく。あんたが私に恥をかかせたとみるのと同じことなんですよ。」

このときお茶の先生は大して喜んだそうで
お茶の先生「私、これから私の教え子にそういうふうに教えていきます。」

この話をした後で
山本「魚屋に一生懸命、八百屋の話をしたって判るもんじゃないんだ。」










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